2014年8月1日金曜日

福島県立光南高校との交流会

福島県立光南高校は「系列」というしくみを取り入れたユニークな学校です。テクノアート系列、情報ビジネス系列など6つの系列があり、2年次より選択できます。コース制とは異なり、他の系列の科目も横断的に履修できるようです。

光南高校の代表的なクラブの一つが、テクノシンセサイザー部です。部員数は60名ほどで、大変活発に活動されています。

まずは光南高校シンセ部さんの演奏です。
シンセサイザーというと、日本の音楽とはかけ離れたイメージがありますが、和の楽曲も披露していただきました。琴の音色や、鈴虫の鳴き声までもが聞こえてきました。これらはいずれもデジタルですが、本物の和太鼓を取り入れた楽曲もありました。少しうれしかったです。


次に、京都橘太鼓部の演奏。
シンセ部さんのマイク、ミキサー(?)を貸していただきました。ミキサーの操作はシンセ部の部員さんにしてもらいましたので、ちょっとしたコラボだったかもしれません。いつか、本格的なコラボができれば面白いです。

本校は座席で見させてもらったのに、シンセ部の皆さんには立ち見をさせてしまって申し訳ありませんでした。


最後は4グループに分かれての自己紹介。遠征も終盤にさしかかり、疲れがピークに達していたのだと思います。ハイテンションな盛り上がりでした。

この日、光南高校では学校イベントがあり、シンセ部の皆さんは朝からお忙しくされていたと聞いています。日が暮れるまでお世話いただきありがとうございました。



福島県 仮設住宅訪問演奏

川俣町農村広場の仮設住宅には、山木屋を故郷とする皆さんが移り住んでおられます。仮住まいのはずが、もう3年に及ぶ生活を余儀なくされています。

バス到着後、ご家庭を回り、挨拶と訪問演奏の案内をしました。

演奏前、山木屋地域の現状を知り、仮設住宅に住んでおられる皆さんの気持ちを少しでも察することができるようにと、山木屋地区をバスでまわり見学しました。
バスには、自治会の方と川俣高校の生徒さんに同乗していただきました。ありがとうございました。


出演予定直前、突然の雷雨に見まわれました。雨が止むのをバス内で待ちました。小雨になったかと思うと、また強く降り出し、なかなか外に出られませんでした。天気予報を見ると、警報が出ており、この状態はしばらく続くかのように思われましたが、奇跡的に晴れ間が。
太鼓は湿気や濡れに弱く、雨に濡れてしまうと使い物にならなくなる可能性がありました。しかし、ここで決断し、出演準備を始めました。

予定を1時間ほどオーバーして出演開始!! とにかく演奏できてよかったです。

まずは、京都橘の「黎明」。

「黎明」は和太鼓松村組の松村公彦先生に作曲していただいた曲です。松村組は「1995年阪神淡路大震災で被災された方々への激励と、神戸の復興エネルギーを全国に発信する事を目的に神戸で発足」した太鼓チームです(和太鼓松村組ホームページより)。阪神淡路と東日本の縁、つながりを感じます。
また、「黎明」はそのことば通り、夜明けや始まりをイメージした曲です。復興の気持ちをこめて、演奏しました。


そして、「京の四季」。
バスで山木屋を思う気持ちを語っていただきました。今度は私たちのふるさと京都への思いを和太鼓の演奏で表現します。ふるさとを思う気持ちでつながります。
部員たちは「全国大会以上の演奏をする!!」と意気込んでいました。


楽鼓さんの演奏


楽鼓さんと京都橘の合同演奏

トリは山木屋太鼓さん
小学生から社会人の方まで、そして太鼓部員と同じ高校生も3人おられました。
身体全体で打ち込む姿、かっこ良かったです!!

左奥から、楽鼓さん、山木屋太鼓さん、京都橘。

荷物運びとか、掃除とか、本当はお役に立つことをしたかったのですが、何もできませんでした。
今回私たちにできたのは太鼓の演奏だけでした。だからこそ太鼓の演奏に気持ちを集中しました。

福島は地理的には遠く離れていますが、気持ちだけはこれからも近くでいれればと思います。